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NO.123350
何が彼女をそうさせたか
2010/06/15 14:43:49
柘榴さん 女性 29歳
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悩み:
先日、1930年製作・帝国キネマ演芸作品『何が彼女をそうさせたか』という映画を観ました。
その内容もさる事ながら、無声映画なるものを始めて観たのですが、かなり強烈な作品でした。

内容を簡単に説明すると、主人公は10代後半の可憐な女性で、生活苦から両親
が自殺し孤児となった彼女は親戚の叔父を頼って出向くが、曲馬団に売られてしまう。
そこで出会った青年に恋心を抱くも、曲馬団長の虐待に耐え切れず脱走する。
職を転々とし辛酸を舐め、青年と再会し恋に落ちるも、生活苦から心中をはかる。
しかし、無情にも彼女だけが助かってしまい、恋人も幸せも何もかも失った彼女は、すがる思いで教会の施設に辿り着く。
しかし、そこも園主の偽善と不正に腐敗しきっており、何もかも嫌になった彼女は発作的に教会を放火してしまう。
そして彼女は、警察に連行される・・・

という何とも救いようのない内容なのですが、当時の世相が色濃く反映されており、あまりの社会体制、思想の違いに理解に苦しむ場面もありました。
虐待シーンや登場人物の無情さ残忍さに、人権的な観点から今では問題視されそうな内容も盛り込まれており、ある意味、とても興味深いものでした。

主人公が壁に囚われの身状態になり、曲馬団長が離れた所からナイフを突きつけるシーンがあるのですが、壁一杯に突き刺さった刃物と、その間をかろうじて避けながら、恐怖に怯える彼女の表情が壮絶でした。

又、これでもか、というくらいに不幸な事ばかり降りかかる彼女があまりの辛さ、苦しみにアップで泣くシーンがあるのですが、そのどうにもならない悲しみの顔は今まで見た事がないというくらいの切ない表情でした。

この映画は1930年に公開された後、帝国シネマが火災に遭い、フィルムが紛失し、幻の名作と言われていたらしいのですが、1990年代になってソビエトにフィルムが保管されていた事が分かり、後に日本に返還されたとの事。
戦後の混乱期、満州に侵略したソビエト軍がフィルムを接収していたようです。

映画公開時、この作品は大ヒットしたらしいのですが、私はこの残忍で苦しいストーリーのどこに当時の群集が惹かれたのかよく分からないのです。
勿論、映画でしょうから多少の脚色はあろうかと思いますが、それにしても・・・という感じです。

1930年頃と言えば、関東大震災の影響による昭和金融恐慌や、ニューヨークのウォール街での株価の大暴落によって世界恐慌が起こり、イギリスやフランス、米国のように植民地囲い込みによるブロック経済で建て直しを図っていた国もありましたが、高収益な植民地を持たない日本などは深刻な経済不況に陥っていた頃でもあり、そういった社会背景もあって当時の人達はこのような作品に共感を覚えたのでしょうか・・・

作品をご覧になっていない方にお聞きするのもおかしな話ですが、そこはご容赦頂いて、皆様はこの作品、どう思われますか?ご覧になりたいと思いますか?
返信を締め切りました

返信一覧
ローズさん
2010/06/16 10:15:08
女性 36歳
ぺいさん
2010/06/15 23:28:52
女性 21歳
REEさん
2010/06/15 23:14:16
女性 40歳
ごうさん
2010/06/15 15:01:34
男性 33歳

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